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教授挨拶

弘中 祥司 Hironaka Shouji

口腔衛生学とは口腔の健康を通じて生命を衛(まもる)学問のことを言います。

1984年にWHOが健康について定義したように、口腔が良い状態にあること、すなわち口腔の健康とは口腔が持つ役割が十分に発揮できる状態にあることを意味します。
口腔が持つ役割に、主として「食べる」「話す」「呼吸する」「情動(表情)を表出する」などがあります。これらの役割が正常に営まれている状態を口腔が健康であると言えます。

他の特徴としては、昭和大学歯科病院障がい者歯科において染色体異常や発達障害、脳性麻痺等の障害のある小児を中心に摂食嚥下リハビリテーションの治療を担当しています。摂食嚥下障害の小児には、口腔領域の成長変化を考慮しながら摂食機能の障害程度に合わせた摂食機能療法が必要です。 

このように当部門の研究・臨床・教育はWHOの提唱する口腔が持つ役割が十分に発揮できる状態への回復を目指したものです。教育はこのような理念のもとに、歯学部の1年生から6年生まで「社会と歯科医療」コースを担当しスパイラル教育の一端を担って、21世紀の社会で活躍できる歯科医師の養成を目標に、地域に密着した学外実習や他学部との学部連携教育に積極的に関与しています。

研究は、上記の臨床の科学的な根拠を構築するため、歯科医学領域のみならず医学領域との共同研究を積極的に進めて、その最先端の成果を発表し続けています。